インターナショナルスクールを探し始めると、情報量の多さに戸惑うことがあります。どの学校のウェブサイトも魅力的に見えますし、比較サイトの情報も必ずしも最新とは限りません。
ウェブサイトから分かるのは、その学校が自ら伝えたいことです。本当に大切なのは、実際の教室でどのような教育が行われているかです。
ここでは、学校選びの前に確認しておきたい7つのポイントをご紹介します。特定の学校を勧めるための記事ではありません。ご家庭に最も合った学校を見つけるための参考としてご活用ください。
1. お子さまは3歳から18歳まで同じ学校で学べますか?
多くのインターナショナルスクールは、幼児教育まで、あるいは小学校までで終わります。その場合、お子さまは途中で学校を探し直すことになり、慣れ親しんだ先生や友人と別れ、ご家族も再び学校選びを始めることになります。
入学前には、その学校が実際に何歳から何歳までを対象としているのかを確認しましょう。一つの学校で継続して学べる環境は、人間関係や自信、そして言語力を自然に積み重ねていくことにつながります。
2. お子さまの日本語や中国語は、その後も伸び続けますか?
ほとんどのインターナショナルスクールでは、英語力は大きく伸びます。しかし、見落とされがちなのは、お子さまがすでに話している言語がその後どうなるかという点です。英語で学ぶ環境では、母語の発達がいつの間にか止まってしまうことがあります。
多くの学校では国語の授業がありますが、日本語を母語とする児童生徒が少ない場合、授業内容が次第に日本語学習者向けになってしまうことがあります。それは日本語を学び始めた子どもには適していますが、本来学年相応の読解力や作文力を身につけるべき母語話者には十分とは言えません。同じことは中国語にも当てはまります。本当の意味での母語教育を行うには、母語話者が十分に在籍していることが重要です。
お子さまの母語を話す生徒がどのくらいいるのか、その学校では母語として教えているのか、それとも第二言語・追加言語として教えているのかを確認してみてください。その違いは、長い目で見ると非常に大きな意味を持ちます。
3. 「IB校」と書かれていても、認定校ですか?それとも候補校ですか?
国際バカロレア(IB)は段階的に導入されます。そのため、その学校が正式なIBワールドスクール(認定校)なのか、それとも認定候補校(Candidate School)なのかを確認することは大切です。候補校でもIBプログラムは実施していますので、教育の質というより、そのプログラムがどの段階にあるかを知るための確認です。
次の各プログラムが認定済みなのか、候補校なのかを確認してみましょう。
- PYP(初等教育プログラム)
- MYP(中等教育プログラム)
- DP(ディプロマ・プログラム)
大学進学に最も大きく関わるのはDPです。その学校が正式に認定されたDPを提供しているかどうかは、卒業後の進路に大きく影響します。また、Cambridgeのような国際的な学力基準に基づく教育課程を採用しているかどうかも確認するとよいでしょう。
4. 卒業後の進路はどうなっていますか?
学校は、入学時よりも卒業後の進路によって評価されるものです。IBディプロマ・プログラムを修了することで、日本国内だけでなく海外の大学への道も開かれます。
将来、海外大学への進学を考える可能性があるご家庭にとって、DPは大きな柔軟性をもたらします。日本の大学に進学するか海外大学に進学するかを早い段階で決める必要はありません。その判断は大学出願の時期まで先送りできます。DPを提供する学校であれば、その両方の選択肢を維持できます。
また、その学校の卒業後の進路についても確認しましょう。卒業生がどのような大学へ進学しているのか、日本国内だけでなく海外大学への出願をどのように支援しているのかを尋ねてみてください。海外進学の可能性がある場合は、その学校がどのような国際的に認知された資格を提供しているのかも重要です。IBディプロマのような資格や、国際的に認められた認証を受けている学校は、日本国内・海外を問わず大学への出願をよりスムーズにしてくれます。
5. 教えているのは、どのような先生ですか?
校舎や設備は写真映えします。しかし、本当に大切なのは教室で教えている先生です。
各教科の専門資格を持つ先生でしょうか。インターナショナルスクールでの経験はあるでしょうか。学校を見学する際には、実際の授業を見学できるかどうかも聞いてみましょう。
保護者の方が意外と尋ねないのが、「先生はどこから採用されているのですか?」という質問です。優れたインターナショナルスクールは世界中から教員を採用します。世界中に採用の門戸を開くことで、経験豊富な国際教育の専門家をより幅広い候補者の中から選ぶことができます。その結果、生徒や教育プログラムに最も適した先生を採用できる可能性が高まります。
6. 熊本市外から通学する場合
熊本市外から通学するご家庭にとって、距離は大きな課題になることがあります。
寄宿舎(ボーディング)はありますか。対象学年は何年生からですか。どのような体制で生活をサポートしているのでしょうか。ボーディングがあれば、毎日の通学距離に縛られず、より幅広い学校を選択肢に入れることができます。
7. 学校の雰囲気を実際に見ることはできますか?
ウェブサイトで分かるのは、学校が見せたい姿です。教室で分かるのは、生徒たちが毎日経験している現実です。
学校を訪問するときは、学校説明会や特別に準備された公開授業ではなく、普段どおりの授業を見学できるかどうかを尋ねてみましょう。実際の授業を見ることで、パンフレットやウェブサイト、紹介動画では分からない多くのことが見えてきます。また、学校の雰囲気を実際に感じることによって、「自分の子どもを毎日この学校に通わせたいと思えるか」という、ウェブサイトだけでは分からない大切なことも判断できます。
学校は、見学のためだけに特別な姿を見せる必要はありません。本当に学校を知る最善の方法は、普段どおりの学びの様子を自分の目で見ることです。
KISについて
最後に、私たちKumamoto International School(KIS)について少しご紹介します。
KISは2003年にPicasso Preschoolとして開校し、2018年に小学校、2023年に中学校、2025年に高等学校を開設しました。2026年にはGrade 10〜12を対象としたボーディング(学生寮)も開設しました。現在では、3歳から18歳まで一つの学校で学び続けることができます。また、高等学校まで熊本県認可の各種学校です。
教育課程はIBとCambridgeを組み合わせています。PYPとDPはIB認定校であり、MYPは現在IB認定候補校です。同時に、中学校ではCambridge Lower Secondary、高校1・2年(Grade 9・10)ではCambridge IGCSEを導入しています。現在は校内でIGCSEコースと評価を実施していますが、2030年からはすべてのGrade 10生徒がCambridge IGCSEの国際試験を受験する予定です。
IBディプロマは日本国内および海外の大学進学資格として広く認められています。2026年現在、日本では82の大学がIB入試に対応しており、東京大学、京都大学、九州大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、国際基督教大学(ICU)なども含まれます。多くの大学では一般入試ではなくIBの成績で出願することができ、一つの資格で複数の大学へ出願できるため、それぞれ異なる入試の準備をする必要が少なくなります。
KISの教育課程はすべて英語で行われます。多くの生徒は日本語または中国語を母語としているため、両言語とも学年相応の母語教育として指導しています。これは私たちが特に力を入れている教育の一つです。現在、KISのコミュニティには20を超える国・地域を代表するメンバーが集い、生徒数は300名を超え、50名以上の教職員が教育に携わっています。
ぜひ、この7つのポイントを基準に、KISを含めさまざまな学校を比較してみてください。
ぜひ学校をご覧ください
学校を知る一番の方法は、普段どおり授業が行われている日に実際に訪れることです。
KISでは年間を通して学校見学を受け付けています。実際の授業をご覧いただき、先生や生徒と直接お話しいただきながら、お子さまにとって本当に合った学校かどうかをご自身でお確かめください。見学をご希望の方やご質問がありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

