Greetings from the Principal 校長ご挨拶
この度は、2018年4月にKumamoto International School(熊本インターナショナルスクール、略称KIS)の開校に当たり、ご関心をお寄せ下さいますことに心より感謝申し上げます。また、これから始まる旅路の第一歩を踏み出した今、私の心は希望にあふれ、わくわくした思いでいっぱいです。ピカソインターナショナルは、熊本インターナショナルスクールの幼児部で、2003年に設立されました。 当時は熊本市街のビルの一角で英語保育を行い、園庭は無く、園児もわずか15名ほどでした。私の長男も第1期生3名のうちの1人です。
2006年には熊本市東区西原に移転し、念願だった3つの教室と職員室を備えた園舎と園庭を設置することができました。また、2009年には園舎を増築し、多目的ホール、屋上のプール、図書室、会議室、バルコニー、広い園庭を完備しました。そして、現在約100名の園児が在籍しています。短い間にこのような大きな成長を遂げることができましたのも、ご賛同いただいた保護者の皆様や地域の方々のご理解・ご協力があったお陰だと感謝しております。
園としてこのように大きく成長して参りましたが、私たちの教育に対する理念は開園当初と全く変わっておらず、英語教育だけではなく子どもたち一人一人の「人としての成長」を見守っていく姿勢は今も同じです。勉強と遊びのバランス、人としてのマナーや責任感の醸成は、私たちの教育理念の中でもとても重要な部分です。
さて、過去15年の間、保護者の皆様の様々なご要望やご提案を受け、職員一同でより良い環境づくりに力を入れて参りました。
その中で、まだ課題として残っておりましたのが、ピカソを卒園した後にも英語教育を継続できる小学部の開設でした。実は、4年ほど前に小学部の開設について真剣に調査を試みましたが、法律上や経済面での大きな壁があり、その時点では計画をさらに具体的に進めることはできませんでした。
こうした課題については今後も取り組んでいく必要がありますが、この度、入念なる調査と準備が実を結び、KIS小学部を開校する運びとなりました。KISの目指すところは、英語教育だけではありません。子供たち一人一人の学問的、身体的、さらに社会的成長を導く環境の整った世界レベルの学校を、子供たちの伸び伸びとした成長にとって最適な環境であるここ熊本において築くことこそが、私たちの使命だと思っています。また、子供たちが色々な角度から物事をじっくりと考える力を身に付け、思いやりのあるグローバル市民に成長できるようなカリキュラムを取り入れることを目標としています。世界の共通語である英語力を身に付け、子どもたちが国内外のどこにいても、どんな将来や職業が待っていても、それぞれの道で成功を勝ち取る力をKISで備えることを願っています。
最後に、先日友人とKISの理念について話しをしていた時、「KISの卒業生達がどのように羽ばたき、将来どのような大人になるのか本当に楽しみだ」と言ってくれました。 共感を得られたことに言葉にならないほどの喜びを感じたとともに、私自身が誰よりも強く、子どもたちの成長を心より楽しみにしていることを改めて痛感しました。

熊本人図鑑
校長の
インタビュー
(第44回2018年08月01日)
Pedagogy 教育方針
- 指導方法
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熊本インターナショナルスクールでは、児童一人ひとりの学習状況に合わせた丁寧な指導を基本に、
教師との対話的学習であるアクティブラーニングを全授業に取り入れています。 - 学習内容
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熊本インターナショナルスクールでは、読み書き、算数、理科を基礎知識と考え、毎日教科別の学習を徹底的にしています。
加えて、毎日TDL(教科の枠にとらわれない学習)を行うことで、教科別で習った知識をリンクさせ、学んだことが生活の中でどの様に反映されているかを意識するようになります。熊本インターナショナルスクールのこれらの指導方法と学習内容を毎日積み重ねることで、
児童自ら学びに向かう力、自ら考える力を身につけます。熊本インターナショナルスクールの教育方針の主眼は、児童に「考える力」を身につけさせることにあります。
考える力は、いかなる状況においても自ら道を切り開き、21世紀を生き抜く力となると考えます。
❶ Active Learning アクティブラーニング
当校では、全ての授業にアクティブラーニングを取り入れています。教師が一方的に教えるのではなく、児童が様々な活動(実験、ゲーム、発表、ディベートやディスカッション)を通して、自らの考えを表現できる授業を主体としています。教師との対話的学習の積み重ねにより、児童自ら学びに向かう力、自ら考える力を身につけます。
思考力を学ぶには何年もかかります。 KISでは、アクティブラーニングと教科の枠にとらわれない学習(TDL)を採用することによって、児童に考えることを教えています。 アクティブラーニングとTDLの両方の有効性は、教育に関する数多くの研究に支持されています。
アクティブラーニングの特徴は、教師は質問をし、児童はそれに応答するという双方向の積極的な参加に依存している点です。 アクティブラーニングには多くの形がありますが、主な利点の1つは、児童が教師に頼ることなく、自分自身で質問に対する答えを調べ、正当化することを学ぶことです。 教師が提示する事実をただ記憶するのではなく、児童は勉強している内容を理解するようになります。
【電子黒板】今注目されている電子黒板をいち早く導入し、そのさまざまな機能を活用しアクティブラーニングの授業を構築しています。
❷ Differentiated Instruction 児童一人ひとりのレベルに合わせた指導
当校では、教師の指導力も児童の学力形成を左右すると考え、担任の教師に加えサポート教員と充実したIT環境を通して、児童一人ひとりのレベルに合わせた丁寧な指導を行っています。そのチームワークを駆使し、クラス全体のレベルの向上に努めています。
伝統的な教育のアプローチでは、児童一律に同じレベルの科目を、教科書通りに教えるという方法がとられています。しかし、子どもたちも人間です。得意不得意はあります。伝統的な方法では、その子にあった、その子を伸ばす適切なレベルで教えることが出来ません。
例えば、読むことは得意だけど、算数は苦手な児童。その反対の児童もいるでしょう。当校では、担任の教師に加えサポート教員と充実したIT環境を通して、児童一人ひとりのレベルに合わせた指導を行っています。児童には個人用のノートパソコンを1台ずつ持たせ、家庭での宿題や勉強に用いています。
例えば英語のリーディングの学習において、パソコンには2,500冊以上の英語の本が収録され、本の難易度は29レベルに分けられています。児童は自分のレベルにあった、興味のある本を選択し読むことが出来ます。
更に、定期的に朗読を端末に録音し提出させることで、教師は読む能力に加え、発音の評価もでき適切な指導が行えます。個々人に合った指導は児童のやる気を引き出し、習得の効率を上げることが可能です。

❸ Subject Based Study 教科別学習
教科別にしっかりと勉強することで、知識と情報が身につき学力の基礎が作られます。熊本インターナショナルスクールでは、英語と国語の読み書き、そして算数・理科をこれからの世の中で成功するための基礎知識と考えています。厳格に組み込んだ課題を毎日与えることで、確実に習得させるようにしています。国語は日本の教員免許取得者が毎日徹底的に指導します。
当校が扱っている教材は、米国各州共通基礎スタンダードに則る教科書を適用しており、英語圏内の子どもたちが学ぶレベルと同じです。また、算数の教科書はシンガポールで使われているものを適用しており、世界トップレベルです。
加えて、本格的な理科の授業は1年生で、コンピュータプログラミングの授業は5年生で始めます。
❹ Transdisciplinary Learning(TDL) 教科の枠にとらわれない学習
教科の枠にとらわれない学習(TDL)とは、教師に与えられた、様々な教科に通ずる研究課題に取り組み学習するプロセスです。例えば、「どのように健康な体を作ることができるか」というTDLテーマの答えを調べる過程で、児童は自然と科学、社会科、そして保健体育について学ぶことになります。 TDLのテーマは、児童が実生活の中で直面するような問題について考え、解決することを促します。生活や職場において必要になることと同じように、児童は必然的に教科の枠を越えて考えることを学びます。
教科の枠に捉われない学習のテーマの例:
※How can we create healthy bodies?
どのように健康的な体は作られるのでしょうか?
◆探求質問① |
What are healthy and unhealthy foods? 健康に良い、または悪い食べ物は何でしょうか。 |
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◆探求質問② |
How do healthy and unhealthy foods affect our body? 健康に良い、または悪い食べ物はどのように私たちの体に影響しますか。 |
◆探求質問③ |
How do foods make it to our table? 食べものはどのようにして私たちの食卓へ上がりますか。 |
◆探求質問④ |
How do ingredients make foods healthy or unhealthy? どのような材料が健康に良い、あるいは悪い食べ物を作りますか。 |
◆探求質問⑤ |
What food choices would you make to be healthy in your life? どのような食べ物を選べば、健康的な生活を送れますか。 |
「考える力」も身につきます


教科の枠に捉われない学習の指導方法:
「探求学習」
探求学習は、児童が能動的に学ぶための指導方法であり、児童は、自ら調べ、考え、まとめる力を身につけることができます。
探求学習は、4つのステップで行います
探求学習は、上海、香港、フィンランドなどで教育手法の一つとして既に導入されています。これらの地域においては、探求学習という方法は、すばらしい教育成果を生み出している重要な要素だと考えられています。
- Step1
- 第一段階では、教師が生徒に質問を投げかけます。この質問は、児童が探求学習内で調べて考えることにより、ある分野の理解が深められるよう意図された質問であり、学習カリキュラムに沿った質問となっています。
- Step2
- 第二段階では、児童自ら様々な手法を使って(例えば、文献調査、オンラインでの調査、実際に人に話を聞くなど)教師の質問に対する答えを見つけるために調べます。教師は、この調べる過程において積極的に関与し、児童が自ら調べ、答えを導くことができるよう指導を行います。
- Step3
- 第三段階では、児童は、自ら調べた内容を個別にまたは少人数のグループでまとめ、クラスで発表します。この考えをまとめて発表するという活動は、児童たちが自ら導いた結論を真に理解してこそ行えるものです。そして、発表することで、その場限りではない、より深い理解につながります。
- Step4
- 第四段階では、その日に学んだことを振り返り、復習します。教師が授業時間内にこの振り返りの指導を行うことで、理解を定着させるとともに、次の探求学習につながります。この四段階目の振り返りの学習は、当該学習の目当てすべてが達成できるまで繰り返します。
探求学習がもたらす効果
- ◆ 人から正解を教えてもらうのを待つ事をやめる
- ◆ 自ら仮説を立て、自ら問いかけをするようになる
- ◆ 調べる力が身につく
- ◆ 調べたことを分析できる
- ◆ 話し合いの能力を身に着け、協力し合うことを学ぶ
- ◆ 学んだことを振り返り、自分が学んだことがどのような学問に位置づけられるのか、
どのように実生活と関連しているのか大きな視野で捉えられるようになる - ◆ 自分で学んだことを自分のものとして真に理解する
Staff 教職員
◆校長
◆クラス担任:英語ネイティブ教員
- ・出身国の、又は米国の小学校教員免許取得者
- ・英語、算数、理科、社会、音楽、家庭科、図画工作、生活、
探究の単元を指導(音楽は日本人教諭と一緒に指導)
◆教科担任:日本語ネイティブ教員
- ・全クラスの国語・音楽を指導
- ・小学校教員免許取得者及び中学・高校教員免許(国語)取得者を配置
- ・国語の指導は、国語教員免許取得者が行う
◆サポート教員:英語ネイティブ教員
- ・出身国の、又は米国の小学校教員免許取得者
◆体育担当教師
◆保健の先生:看護師有資格者
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募集職種 | 日本人教諭 |
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職務内容 | 小学生国語の指導 |
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